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20ft・40ftコンテナにパレットは何枚積めるか

コンテナ別のパレット枚数。EURとGMA、1段積みと2段積み、その積み付けパターンまで。

Updated 2026-08-05

荷主からまず聞かれるのが、20ft・40ft のコンテナにパレットが何枚入るかという質問です。以下は、床に単段積みした場合にすぐ答えられる数字です。

パレット20ft(20DC)40ft(40DC / 40HC)
EUR 1200 × 800 mm1124–25
GMA 48 × 40 in1020–21
インダストリアル 1200 × 1000 mm1020–21

貨物の高さと強度が許せば2段積みにして、これらの数字を倍にできます。ただし、この枚数がどこから導かれるのかをここで見ていきます。数字は積み付けパターン次第で大きく変わるため、「25パレット」と誰かに約束する前に押さえておくべきポイントです。

パレットがコンテナの壁面にぴったり収まらない理由

この問題の根本はここにあります。コンテナの内幅は約2,352 mm、有効長さは20ftで約5,898 mm、40ftで約12,035 mmです。これはISOが定める ISO 668 シリーズの数値ですが、メーカーによって多少のばらつきがあります(詳しい数値はコンテナ寸法にまとめています)。この内幅2,352 mmにきれいに割り切れる主要パレット規格は一つもありません。パレットのサイズはトラックや倉庫のラッキングに合わせて、ISO コンテナが登場するずっと前に決められたため、現場では今もこのミスマッチと格闘し続けています。

EUR パレットの「15+10」パターンができるまで

EUR パレット(1200 × 800 mm、EPAL規格)を40ftに積み付ける手順を具体的に見ていきます。ポイントは、すべての列を同じ向きで積まないことです。1列は800 mm側を進行方向に向けて並べると12 mの長さに15枚収まり、隣の列を1,200 mm側を進行方向に向けて並べると10枚収まります。両方を足すと25パレットです。同じ考え方を20ftに当てはめると 7 + 4 = 11枚になります。列を揃えたほうが速くきれいに積めるという理由で、均一な24枚のパターンを選ぶチームもあります。以下は、この25パレットの床面配置を縮尺どおりに描いたものです。

40ftコンテナ床面図(縮尺どおり): 800 mm深さで積んだ EUR パレット15枚と、1,200 mm深さで積んだ10枚を合わせて25枚。幅方向に約350 mmの未使用スペースが残る。上段:15枚、800 mm側を進行方向に配置・下段:10枚、1,200 mm側を進行方向に配置= 25未使用幅 ≈ 350 mm40ftコンテナ床面、内寸 ≈ 12,035 × 2,352 mm — 上面図、右側がドア
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この図が毎回はっきり示しているのは、両方の列がドアから35 mm以内にきっちり収まる一方で、幅約350 mmの帯状のスペースが輸送中ずっと空いたままになるという点です。この幅はどの向きでも EUR パレットが入らないほど狭く、このスペースを取り戻す唯一の方法は、パレットを使わずカートンを直接床に積み込むことです。

GMA パレットは向きを変えて攻略する

GMA パレット(1219 × 1016 mm)は勝手が異なります。幅方向に2枚並べると(2 × 1,016 = 2,032 mm)、1行あたりの奥行きは1,219 mmになるため、40ftの長さに沿って9行 = 18枚積めます。そこで最後のパレットを90度回転させる、いわゆる「ピンホイール積み」で2〜3枚を追加し、20〜21枚になります。20ftなら10枚です。

ここまでの数字すべてに共通しているのは、幅または長さのどこかに300〜500 mmが余ってしまうという点です。これはパレットとコンテナのミスマッチが繰り返し表れているだけであり、まさにこの理由でカートンを直接床に積む方式は、パレット積みより容積利用率で10〜20ポイント上回ります(詳しくはコンテナに何 CBM 入るかを参照)。

2段目を積む前に確認すること

  1. 下段カートンの耐荷重:下段のカートンは上段パレット全体の重さを支えることになります(積み付け強度の計算は1パレットに積める箱の数にまとめています)。

  2. 天面の平坦さ:天面に凹凸があると、上段パレットの荷重が全体に分散されず、一部のカートンに集中してしまいます。

  3. 積載可能重量:EUR パレット25枚を2段(1枚あたり600 kg)積むと合計30 tになりますが、40DCの積載可能重量は約28,800 kgしかありません。スペースより先に重量の上限に達してしまいます。コンテナの重量制限を確認してください。

  4. 荷重の分散:段の間にスリップシートや合板を挟むと、集中荷重を分散できます。もっとも安価な保険といえます。

この失敗は軽く見てはいけません。実際に請求書を見てきたからです。下段の潰れは1枚のパレットだけの問題では済まず、コンテナ下半分がまるごとダメになることもあります。しかも潰れは航海中に少しずつ進行するため、デバンニングの段階になって初めて気づくことが多く、その時点ではもう手の打ちようがありません。下段のカートンが上段の重さに十分な余裕を持って耐えられないなら、コンテナを分けるか床積みに切り替えるべきです。無理に2段積みして節約した運賃は、潰れた1段分の損失をまず埋め合わせられません。

「25パレット」で危うく痛い目に遭いかけた話

40ftに EUR パレット25枚という見積を、ドイツの買主に出す場面を想像してください。積み付けの計算自体は問題ありません。しかしパレット1枚あたり製品1,100 kgとパレット自重約25 kgを積むと、合計は約28.1 tとなり、積載可能重量の約28.8 tに対してぎりぎりの数字です。コンテナの仕様上はぎりぎり収まりますが、陸路ではそうとは限りません。仕向国によっては車両総重量の上限が厳しく、最終陸送区間で実際に運べる積載重量がコンテナ自体の定格を下回ることが少なくありません。そのため「25ポジション、注文ごとに重量を確認」という条件付きで見積を出しています。実際のカートン数量をコンテナ積み付け計算ツールに入力し、申告する VGM はターミナルのゲート前ではなく、ブッキング時点で確認してください。

想定と違うコンテナだったときは

  • 40HCが増やすのは高さであって床面積ではありません。 ハイキューブは40DCとまったく同じ床面積のため、単段積みの枚数は変わりません。追加の高さ約30 cmが効いてくるのは、背の高い荷姿や2段積みの場合だけです。

  • リーファーコンテナの内側は想像以上に狭くなります。 断熱材が幅・長さの両方を圧迫し(20ftリーファーの内寸は概ね5,425 × 2,286 mm)、通常はドライコンテナより1〜2ポジション少なくなります。ドライコンテナの枚数をそのままリーファーの見積に流用してはいけません。

  • 正方形のアジア規格パレット(1100 × 1100 mm、T11 パレット)は幅方向に2枚並べると(2,352 mm中2,200 mm)、40ftで約20枚、20ftで10枚ときれいに収まりますが、向きを変える余地はありません。

  • 特殊サイズ・オーバーサイズのパレットは油断すると痛い目に遭う対象です。幅が約1,170 mmを超えると、2列目をフルに並べられなくなります。実寸を測ってください。わずか30 mmの差で1列丸ごと積めなくなることがあります。

予算を狂わせてきた失敗例

  • ハイキューブを床面積の増加だと思い込む。 「40HCならもっと積める」という見積は最も古典的な落とし穴です。床面積は同一のため、結局はブッキング後になって、誰も見積に入れていなかった2本目のコンテナに貨物を積み替える羽目になります。

  • パレットの自重を VGM に含め忘れる。 木製パレット25枚だけで約600〜700 kgが加算されますが、パッキングリストの製品重量にはこれが含まれていません。VGMを誤ると、ターミナルでコンテナが止められることがあり、繰り返せば船社からペナルティを科されるようになります。

  • パターンは計画しても積み込む順序を計画しない。 「15+10」の EUR パレット計画は、2列を規律正しく積んで初めて成立します。フォークリフトのクルーにランプで自由に積ませると、25枚の計画が22〜23枚に終わることが珍しくありません。数字だけでなく床面配置図を積み込み担当者に渡してください。

  • ドアの開口寸法を見落とす。 ドアの開口はコンテナ内側よりわずかに狭く低いため、天井には収まる背の高い2段積みでも、ドアの上枠にぶつかることがあります。積み付け高さを決める前にコンテナ寸法で開口高さを確認してください。

  • 1つの計画に異なる規格のパレットを混在させる。 40ftに EUR 10枚と GMA 10枚を混在させても、どちらのきれいなパターンにもなりません。規格が混在すると列が崩れ、単一規格で統一するよりも多くの床面積が無駄になるのが通常です。

そもそもパレット積みにすべきか

パレット積み床積み
コンテナ容量利用率 −10〜20 ポイント最大
積み下ろし時間パレット1枚あたり数分コンテナ1本あたり数時間
仕向地でのハンドリングフォークリフト対応可人手のかかるデバンニング
損傷リスク低い高い(手積み)

経験則としては、高付加価値の貨物やディストリビューションセンター向けの貨物はパレット積みに、低付加価値・大量の貨物でデバンニング倉庫向けなら床積みにするのがよいでしょう。ただしこの経験則を鵜呑みにせず、SKUごとに実際の比較をコンテナ積み付け計算ツールで行い、カートンを直接床に積んだ場合の最大積載表示に切り替えて確認してください。床積みとパレット積みの差は、年間の出荷量で見るとコンテナ1本分に相当することも珍しくありません。そもそもFCLを選ぶべきかという、より大きな論点についてはFCL と LCL の違いで詳しく解説しています。

40ft コンテナには EUR パレットが何枚積めますか。

単段積みで25枚(15枚+10枚の混合向きパターン)、均一な向きで揃えるパターンなら24枚です。2段積みなら、高さ・カートン強度・積載可能重量が許す範囲で最大50枚まで積めます。

40ft コンテナには標準的な米国パレットが何枚積めますか。

GMA(48×40 in)パレットを単段積みで20〜21枚です。2列を並べたうえで、端に向きを変えたパレットを加える配置です。

20ft コンテナにはパレットが何枚積めますか。

単段積みで EUR パレット11枚、または GMA パレット10枚です。

なぜパレットはコンテナの幅いっぱいに並ばないのですか。

パレットの規格はコンテナの最適化より前に決められたためです。GMA(2×1,016 mm)も EUR(1,200+800 mm)も、多くのパターンで内幅2,352 mmのうち数百ミリメートルを使い残します。

40ft ハイキューブコンテナにはパレットが何枚積めますか。

床面積は標準的な40ftと同一のため、積み付け枚数も同じです(EUR 24〜25枚、GMA 20〜21枚)。ハイキューブの追加の高さ約30 cmは、背の高い荷姿や2段積みの場合にのみ意味を持ちます。

53ft トレーラーにはパレットが何枚積めますか。

米国内輸送の場合、GMA パレットを縦置き(48 in側をトレーラーの奥行き方向に向ける配置)で26枚(2列×13行)です。トレーラーと貨物の条件が許せば、ピンホイール配置で28〜30枚まで積めることもよくあります。トレーラーの内寸は個体差があるため、実際の機材で確認してください。