トレーラーに積めるパレットの枚数はどう決まる?
米国のFTL(貸切輸送)でトレーラー1台に積めるパレットの枚数は、トレーラーの内寸(長さ・幅)、パレットの床面寸法、パレットの向き、2段積みの可否の4つで決まります。幅方向に何枚並ぶか、長さ方向に何列取れるかをそれぞれ小数点以下切り捨てで求め、掛け合わせたものが1段分の枚数です。
同じパレットでも、向きによって枚数が変わります。GMAパレット(米国標準の48×40インチ=1,219.2×1,016.0mm)を53フィートトレーラーに1段で積む場合、長辺をトレーラーの長さ方向に合わせる「正方向」(straight loading)では26枚です。一方、パレットの向きを90度変えて長辺を幅方向に置く「90度回転」(turned loading)では30枚になります。90度回転でも幅方向には2枚並び、1列の奥行きが48インチから40インチへ8インチ短くなるため、列数が増えるからです。
計算は公称の長さではなく内寸で行います。53フィート=636インチは全長の表記で、当ツールは内寸630インチを使っています。GMAパレットではどちらで計算しても列数は同じですが、パレットの寸法やメーカーごとの内寸の違いによっては結果が変わります。
段積み可の貨物なら2段積みで枚数は2倍になります。ただし、下の貨物が上の荷重に耐えられること、パレットを含む2段分の高さが内寸高さに収まることが条件です。また、53フィートのDry Vanに積める貨物重量は約42,000~45,000lbが目安のため、2段積みでは床のスペースより先に重量が上限に達する場合があります。出荷枚数が1台分を超えるときは、必要なトレーラー台数もあわせて確認しましょう。
トレーラーに積めるパレットの枚数の計算方法
計算にはトレーラーの内寸を使います。53フィート=636インチは全長の表記で、当ツールは内寸630インチで計算しています。内寸幅をパレット幅で、内寸長さをパレット長さで割り、それぞれ小数点以下を切り捨てます。例えば48インチの辺を長さ方向にすると、630÷48=13.125で13列となり、端数の分の床は空いたまま残ります。
2つの数を掛けたものが1段の枚数です。パレットの向きを90度変えた場合も同じ式で計算し、多い方を採用します。GMAパレットでは90度回転にすると1列の奥行きが8インチ短くなるため、53フィートトレーラーで30枚と最も多くなります。
- トレーラーの内寸(長さ・幅)を確認します。当ツールの値は、53フィートが630×98.5インチ、48フィートが576×98.5インチ、28フィートが327×98.5インチです。
- パレットの床面寸法を確認します。貨物がパレットからはみ出すオーバーハングがある場合は、貨物の最大外寸を使います。
- 内寸幅÷パレット幅と内寸長さ÷パレット長さを計算し、それぞれ小数点以下を切り捨てます。
- 2つの数を掛けて1段の枚数を出し、パレットの向きを90度変えた場合の枚数と比べて多い方を選びます。
- 段積み可の貨物で、パレットを含む2段分の高さが内寸高さに収まる場合に限り、枚数を2倍にします。
計算例:53フィートトレーラー(Dry Van)×GMAパレット
当ツールの53フィートトレーラーの内寸(630×98.5×110インチ)に、GMAパレット(48×40インチ)を1段で積む場合です。正方向では48インチの辺がトレーラーの長さ方向になります。
| 内寸幅 | 98.5in |
| 内寸長さ | 630in |
| パレット | 48×40in |
| 正方向:幅方向(40in辺) | ⌊98.5÷40⌋=2 |
| 正方向:列数(48in辺) | ⌊630÷48⌋=13 |
| 正方向:1段 | 2×13=26枚 |
| 90度回転:幅方向(48in辺) | ⌊98.5÷48⌋=2 |
| 90度回転:列数(40in辺) | ⌊630÷40⌋=15 |
| 90度回転:1段 | 2×15=30枚 |
| 2段積み(正方向/90度回転) | 52枚/60枚 |
| ピンホール積み(参考) | 28枚 |
最も多いのは90度回転の30枚で、正方向の26枚より4枚多くなります。2段積みができれば正方向52枚、90度回転60枚です。ピンホール積みは米国の運送会社の案内で28枚とされていますが、当ツールでは計算しません。
トレーラー長さ別のGMAパレット積載枚数
GMAパレット(48×40インチ)1段の枚数で、2段積みは2倍になります。内寸は当ツールの公称値で、実車はメーカーによって数インチ前後します。
| トレーラー | 内寸(長さ×幅) | 正方向 | 90度回転 |
|---|---|---|---|
| 53フィート(Dry Van) | 630×98.5in | 26 | 30 |
| 48フィート(Dry Van) | 576×98.5in | 24 | 28 |
| 28フィート(pup trailer) | 327×98.5in | 12 | 16 |
よくある計算ミス
- 公称の長さのまま計算する:53フィート=636インチは全長の表記です。GMAパレットなら内寸630インチでも列数は変わりませんが、ほかの寸法のパレットやメーカーごとの内寸の違いによっては、枚数を多く見積もる原因になります。
- 割り算の小数をそのまま使う:636÷48=13.25を13.25列として掛けると、実際には積めない端数の分まで数えてしまいます。列数は切り捨てた整数で計算します。
- 2段積みを無条件で2倍にする:段積み可の貨物か、下の貨物が上の荷重に耐えられるか、2段分の高さが内寸に収まるかを確認する必要があります。重い貨物では、高さより先に重量の上限(53フィートのDry Vanで貨物約42,000~45,000lbが目安)に達することも少なくありません。
- 90度回転の前提を見落とす:90度回転で積めるのは、四方差しのパレットで4面から荷役できる場合です。2方差しのパレットでは、計算上の枚数どおりに積めないことがあります。
- オーバーハングと高さを見落とす:貨物がパレットより少し大きいだけで、90度回転では幅方向に2枚並ばなくなります。2段積みの高さは貨物だけでなく、1枚約6インチの空パレット2段分も含めて内寸高さと比べましょう。
53フィートトレーラーにパレットは何枚積めますか?
GMAパレット(48×40インチ)を1段で積む場合、長辺をトレーラーの長さ方向に合わせる正方向で26枚、パレットの向きを90度変えて長辺を幅方向に置くと30枚です。長辺と短辺の向きを交互に組み合わせるピンホール積み(風車形積み付け)は、米国の運送会社の案内で28枚とされています。2段積みができる貨物なら、正方向52枚、90度回転60枚です。当ツールは53フィートトレーラーの内寸を630×98.5インチ(1,600.2×250.19cm)として計算しています。
正方向・90度回転・ピンホール積みの違いは?
正方向(straight loading)は、パレットの長辺をトレーラーの長さ方向に揃えて並べる積み方です。90度回転(turned loading)は、すべてのパレットの向きを90度変え、長辺を幅方向に置きます。ピンホール積み(風車形積み付け)は、隣り合うパレットの向きを交互に変えて両者を組み合わせる積み方で、積み込みに時間がかかります。53フィートトレーラーとGMAパレットでは、正方向26枚、ピンホール積み28枚、90度回転30枚の順に多くなります。ただし、90度回転は四方差し(四方向からフォークを差し込めるパレット)で、4面から荷役できることが前提です。当ツールが計算するのは正方向と90度回転の2つです。
トレーラーでパレットを2段積みできますか?
段積み可の貨物で、下の貨物が上の荷重に耐えられ、パレットを含む2段分の高さが内寸高さに収まり、荷崩れしない安定性がある場合に限り2段積みできます。当ツールの内寸高さは53・48フィートが110インチ、28フィートが107インチで、空のパレットだけでも約6インチあります。また、53フィートのDry Vanに積める貨物重量は約42,000~45,000lbが目安のため、2段積みでは床のスペースより先に重量が上限に達することが多くなります。当ツールの2段積みは床面の枚数を2倍にするだけで、高さや重量は判定しません。取り扱いは運送会社によって異なるため、事前に確認しましょう。
53フィートなのに、なぜ636インチで計算しないのですか?
53フィート=636インチはトレーラーの全長の表記です。運送会社の案内では636インチを使用可能な長さとしている例もありますが、当ツールは内寸630インチで計算しています。GMAパレットでは、636÷48と630÷48はどちらも13列、636÷40と630÷40はどちらも15列で、結果は変わりません。一方、ほかの寸法のパレットや、メーカーごとに数インチ異なる実車の内寸では、公称の長さで計算すると枚数を多く見積もるおそれがあります。
48フィート・28フィートトレーラーにはパレットが何枚積めますか?
GMAパレット(48×40インチ)1段の場合、48フィートトレーラー(内寸576×98.5×110インチ)は正方向24枚、90度回転28枚です。28フィートトレーラー(pup trailer、内寸327×98.5×107インチ)は正方向12枚、90度回転16枚です。2段積みができる貨物なら、それぞれ2倍になります。
パレットの向きで枚数が変わるのはなぜですか?
内寸幅98.5インチに対し、GMAパレットは40インチの辺を幅方向にしても48インチの辺を幅方向にしても2枚しか並びません。幅方向の余りは正方向で18.5インチ、90度回転で2.5インチです。幅方向の枚数が同じなら、長さ方向に使う辺が短いほど列数が増えます。90度回転では1列の奥行きが40インチになるため、53フィートトレーラーで正方向13列に対して15列取れ、30枚と最も多くなります。
米国のトレーラー輸送の重量制限は?
米国の州間高速道路では、車両総重量80,000lb、単軸20,000lb、タンデム軸34,000lbが上限です。総重量の範囲内でも、軸重(車軸ごとの重量)が上限を超える場合があります。53フィートのDry Vanに積める貨物重量は、トレーラーや貨物によって約42,000~45,000lbが目安です。重い貨物を2段積みする場合は、枚数より重量が先に制約となることが多いため注意が必要です。
T11パレットや1200×1000のパレットだと何枚積めますか?
当ツールの53フィートトレーラー内寸で1段の場合、T11パレット(1100×1100mm)は正方向・90度回転とも28枚、1200×1000mmのパレットは正方向26枚、90度回転32枚、ユーロパレット(EPAL、1200×800mm)は正方向39枚、90度回転40枚です。ただし、1200×1000mmとユーロパレットの90度回転は長さ方向の余裕が約2mmしかなく、実車の内寸の違いで1列減る可能性があります。寸法をcmで入力すれば同じ計算ができます。
出典
計算はすべてお使いのブラウザ内で行われ、数値は公開されている規格や運送会社の公表値、代表的な公称値に基づくため、ブッキングの前に、利用する船会社・航空会社・運送会社の数値とご照合ください。
最終確認日:
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