トラック積載計算とは?
トラック積載計算とは、荷台の内寸と最大積載量をもとに、荷物が1台に何個積めるか、何台必要かを求める計算です。このページでは、箱やパレットの縦・横・高さ・重量・個数を入力すると、荷台への3D配置、積載率(容積・重量)、積み残しの個数が表示されます。車種は日本・韓国・欧州・米国の4地域から選べ、日本の初期値は4t標準ロングウイングです。地域はいつでも切り替えられます。
注意したいのは、「4t」「10t」という車格の呼び名がそのまま最大積載量ではない点です。プリセットの最大積載量は出典車両の最大積載量で、4tウイングは2,800kg、増トンウイングは7,300kg、大型(10t)ウイングは13,500kgです。重量のある荷物は、荷台に空きがあっても先に最大積載量に達することがあります。
プリセットの荷台内寸は、車格ごとに代表的な出典1件の内寸をcm単位に切り捨てた値です。実車はメーカー・ボディ・年式によって数cm、高さは数十cm異なる場合があります。例えば大型ウイングの荷台高さは240~265cmと幅があり(高床車は低め)、積める段数も変わります。配車される車両の荷台寸法が分かる場合は、車種で「その他」を選んで入力し、計算しましょう。
ウイング車やカーテンサイドは側面から荷役するため、コンテナのような後部扉の開口チェックは行いません。バンや米国の箱型トレーラー(Dry Van)も扉寸法の一次データがないため、扉のチェックはありません(「その他」で扉開口寸法を入力した場合のみチェックします)。また、軸重や前後の荷重配分、荷物の固定、道路法上の総重量は判定の対象外です。車両の自重データがないため、総重量も出力しません。
トラック積載計算の使い方
車種を選び、荷物の情報を入力するだけで積載結果が表示されます。何台必要か分からない場合は「最適サイズを自動選択」を押すと、選んだ地域の中で小さい車格から順に候補を当てはめ、荷物が収まる車種と台数を提案します。
手配する車種が決まっている場合は、その車種を選んで複数台に分割することも可能です。
- 地域(日本・韓国・欧州・米国)と車種を選びます。配車車両の荷台寸法が分かる場合は「その他」を選び、荷台内寸と最大積載量を入れます。
- 品目ごとに縦・横・高さ・重量・個数を入力します。品目は複数登録できます。
- 品目ごとに向き(回転自由・天地固定・向き固定)と、上積み不可・床置きのみ・段数・荷重といった積み方の制約を設定します。
- パレットに載せて積む場合は「パレタイズ」をオンにし、T11・GMA・EUR・その他(サイズ指定)から選びます(日本の初期値はT11)。パレタイズは車両1台の計算でのみ反映されます。
- 3D配置、積載率(容積・重量)、積み残しの個数を確認します。1台に収まらない場合は、「最適サイズを自動選択」か複数台への分割を使います。
- 品目はCSVで読み込み・書き出しでき、共有リンクを送れば同じ条件の結果を社内や運送会社と共有できます。
計算例:大型ウイングにT11パレットは何枚積める?
T11パレットを床に1段で並べる場合を、大型(10t)ウイングのプリセット値で確認します。
荷台内寸は966×240×265cm、最大積載量は13,500kgです。パレットの向きはそろえ、ツールと同じ格子で並べます。
| 車種 | 大型ウイング(10t) |
| 荷台内寸 | 966×240×265cm |
| 最大積載量 | 13,500kg |
| パレット | T11 |
| 幅方向 | 2列 |
| 長さ方向 | 8列 |
| 段数 | 1段(床置き) |
| 積載枚数 | 16枚 |
結果は幅2列×長さ8列の16枚です。ただし、実車の荷台は長さ960~966cm、幅235~240cmと車両によって差があるため、配車車両の内寸で計算し直すと確実です。パレットを段積みする場合は、荷台高さと最大積載量のどちらで上限に達するかも計算結果で確認しましょう。
車種別の荷台内寸と最大積載量
ツールのプリセット値です。米国の48ftトレーラー・53ftトレーラーは箱型(Dry Van)です。荷台内寸は車格ごとに代表的な出典1件の値をcm単位に切り捨てたもので、同じ車格でも車両によって異なります。韓国の2.5t・3.5t・5t冷凍車は出典に積載量の記載がないため車格の公称値です。米国の最大積載量は出典のポンド値(4,300lb・10,000lb・45,000lb・43,500lb)をkgに換算しています。3.5tハイルーフバンの幅135cmはホイールハウス間の幅です(最大内幅は178cm)。フルトレーラー連結車とダブルデッキトレーラーは荷台が2区画に分かれ、内寸は1区画あたりの値です。フルトレーラー連結車の最大積載量は車両総重量40tから車両重量18.3tを引いた計算値、ダブルデッキトレーラーの長さ・幅・最大積載量は13.6mセミトレーラーと同じ基準で置いた仮定値です。
| 地域 | 車種 | 荷台内寸(cm) | 最大積載量(kg) | 荷台 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 2tショートバン | 315×177×211 | 2,000 | アルミバン |
| 日本 | 2tロングバン | 445×177×219 | 2,000 | アルミバン |
| 日本 | 4tウイング | 627×222×242 | 2,800 | ウイング |
| 日本 | 4tワイドウイング | 627×241×240 | 2,800 | ウイング |
| 日本 | 4t冷凍車 | 620×211×212 | 2,250 | 冷凍 |
| 日本 | 増トンウイング | 720×240×242 | 7,300 | ウイング |
| 日本 | 大型ウイング(10t) | 966×240×265 | 13,500 | ウイング |
| 日本 | 大型冷凍車(10t) | 950×225×243 | 12,700 | 冷凍 |
| 韓国 | 1tバン・ウイング | 275×160×160 | 1,000 | ウイング |
| 韓国 | 2.5tバン・ウイング | 430×180×180 | 2,500(公称) | ウイング |
| 韓国 | 3.5tバン・ウイング | 460×205×180 | 3,500(公称) | ウイング |
| 韓国 | 5tウイング | 620×223×240 | 5,000 | ウイング |
| 韓国 | 5t冷凍車 | 620×225×240 | 5,000(公称) | 冷凍 |
| 韓国 | 11tウイング | 910×234×250 | 13,000 | ウイング |
| 韓国 | 25tウイング | 1,100×235×200 | 25,000 | ウイング |
| 欧州 | 3.5tハイルーフバン | 441×135×200 | 1,085 | バン |
| 欧州 | ルートンバン(英国) | 412×205×223 | 750 | 箱型 |
| 欧州 | 7.5t箱車 | 610×240×230 | 2,500 | 箱型 |
| 欧州 | セミトレーラー | 1,362×248×270 | 24,000 | カーテン |
| 欧州 | メガトレーラー | 1,362×248×300 | 24,000 | カーテン |
| 欧州 | フルトレーラー連結車(Gliederzug) | 各730×248×257(2ボディ) | 21,700(計算値) | 箱型 |
| 欧州 | ダブルデッキトレーラー(英国) | 各1,340×248×187(2段デッキ) | 24,000(仮定) | 箱型 |
| 米国 | 16ftボックストラック | 487×231×198 | 1,950 | 箱型 |
| 米国 | 26ftボックストラック | 789×246×246 | 4,535 | 箱型 |
| 米国 | 48ftトレーラー | 1,463×250×279 | 20,411 | 箱型 |
| 米国 | 53ftトレーラー | 1,600×250×279 | 20,411 | 箱型 |
| 米国 | 53ft冷凍トレーラー | 1,569×246×262 | 19,731 | 冷凍 |
よくある間違い
- 4t車なら4t積めると考える:4tウイングの最大積載量は2,800kg前後、大型(10t)ウイングでも13,500kgです。重量のある荷物は荷台に空きがあっても重量で上限に達するため、最大積載量で確認しましょう。
- プリセットの内寸をそのまま手配条件にする:同じ車格でも荷台の長さ・幅・高さは車両ごとに異なります。配車車両の内寸が分かったら、車種で「その他」を選んで計算し直しましょう。
- 荷台高さを確かめずに段数を決める:高床車か低床車かで荷台高さが数十cm変わり、積める段数も変わります。高さは実測値を優先しましょう。
- 計算結果だけで重量配分を判断する:軸重や前後の荷重配分、道路法上の総重量はこのツールではチェックしていません。重い荷物の配置は運送会社との確認が必要です。
- 向きの設定を見直さない:天地無用の荷物を「回転自由」のまま計算すると、実際には積めない向きで配置される恐れがあります。品目ごとに「天地固定」か「向き固定」を設定しましょう。
- パレット枚数と箱数を混同する:まずパレット計算ツールでパレット1枚あたりの箱数を求め、次にパレットを荷台に並べると、必要な台数を見積もりやすくなります。海上コンテナで出荷する場合は3Dコンテナ積み付け計算を使いましょう。
4tトラックには実際に何kg積めますか?
「4t」は車格の呼び名で、最大積載量ではありません。このツールの4t標準ロングウイングは出典車両の最大積載量2,800kgを使っており、調べた範囲では2,600~2,800kgでした。4tワイドウイングも2,800kg(範囲は2,350~3,050kg)です。正確な値は車検証の最大積載量で確認が必要です。配車車両の値が分かる場合は、車種で「その他」を選んで最大積載量を入れると、その値で計算されます。
10tトラック(大型ウイング)の荷台寸法は?
プリセットの大型(10t)ウイングは、荷台内寸966×240×265cm、最大積載量13,500kgです。調べた範囲では長さ960~966cm、幅235~240cm、高さ240~265cm、最大積載量13,500~13,900kgでした。高さは高床車で低くなるため、積み段数に影響します。実際の配車車両の寸法で計算したい場合は車種で「その他」を選んで入力しましょう。
増トン車の荷台寸法と積載量は?
増トンウイングのプリセットは、荷台内寸720×240×242cm、最大積載量7,300kgです。4tと大型の中間にあたる車格ですが、この値は出典1件にもとづくため、車両による差は大きいと考えておきましょう。手配する車両の寸法が分かる場合は車種で「その他」を選んで計算してください。
大型ウイングにT11パレットは何枚積めますか?
プリセットの大型(10t)ウイング(荷台幅240cm・長さ966cm)に、T11パレットを床に1段で並べると、幅2列×長さ8列の16枚です。荷台幅や長さが短い車両では枚数が変わるため、配車車両の内寸で確認しましょう。段積みする場合は「パレタイズ」をオンにし、高さ制限やパレットの2段積みの可否を指定すると、荷台高さと最大積載量の両方をふまえた結果が表示されます。
ウイング車で扉のサイズをチェックしないのはなぜですか?
ウイング車やカーテンサイドは側面を開けて荷役するため、コンテナのように後部扉の開口を通るかどうかは積載の条件になりません。そのため、扉のチェックは行いません。2tバンや米国の53ftトレーラー(Dry Van)など後ろから積む車種も、扉寸法の一次データがないため扉のチェックはなく、荷台内寸と最大積載量だけで計算します。車種で「その他」を選んで扉開口寸法を入力した場合は、扉を通るかどうかもチェックします。
軸重や総重量もチェックできますか?
できません。このツールが判定するのは、荷台内寸に収まるかと、最大積載量を超えないかの2点です。軸重や前後の荷重配分、荷物の固定、道路法上の総重量はチェックしていません。また、車両の自重データがないため、コンテナのVGMのような総重量も出力しません。重量物を積む場合は、配置と荷重配分を運送会社と確認しましょう。
何台必要か、どの車種が合うかも分かりますか?
分かります。「最適サイズを自動選択」を押すと、選んだ地域の車種の中から小さい車格から順に当てはめ、荷物が収まる車種と台数を提案します。候補にしたくない車種は外すことも可能です。手配する車種が決まっている場合は、その車種を選んで複数台に分割すると、1台ずつの積載内容が表示されます。結果は共有リンクやCSVで社内や運送会社に渡せます。
欧州や米国のトレーラーも計算できますか?
計算できます。地域を欧州にするとセミトレーラー(カーテンサイド)やメガトレーラー、7.5t箱車、米国にすると53ftトレーラーや26ftボックストラックなどを選べます。例えば欧州のセミトレーラーにEURパレットを床に1段で並べると34枚(業界では33~34枚と表記)、米国の53ftトレーラーにGMAパレットを並べると、向きによって26~30枚となります。
ダブルデッキトレーラーやフルトレーラー連結車(Gliederzug)はどう計算されますか?
荷台が2つに分かれる車両は、区画ごとに積み付けます。ダブルデッキトレーラーは下段デッキを先に埋めてから上段デッキへ、フルトレーラー連結車はトラック側の荷台を先に埋めてからトレーラー側の荷台へ積みます。結果は区画ごとのタブで表示され、3D表示では車両全体にデッキ板や仕切りを描きます。荷物がデッキ板を貫いて積み上がることはありません。 2つの区画は、車両1台分の最大積載量を共有します(ダブルデッキトレーラーは24,000kgの仮定値、フルトレーラー連結車は21,700kgの計算値)。前の区画で重量の上限に達すると、後ろの区画にはそれ以上積めません。デッキやボディの間で重量配分を最適化する機能はありません。 また、これらの車両は「最適サイズを自動選択」の候補に入らず、複数台への分割にも対応していません。車種で直接選んだときだけ計算されます。 なお、英国のダブルデッキトレーラーの長さ・幅・最大積載量は、ダブルデッキ専用の一次データがないため、13.6mセミトレーラーと同じ基準で置いた仮定値です。デッキ高さ187cmは、メーカーが公表している固定デッキ式箱型の内部開口高さです。実車のデッキ高さは、デッキの方式(固定式・可動式)、タイヤサイズ、位置(前方のスワンネック部は低い)によって約150~197cmと幅があります。
冷凍車の荷台内寸がドライ車より小さいのはなぜですか?
冷凍車・冷蔵車は荷台に断熱材が入るため、同じ車格のドライ車(常温車)より内寸が小さくなります。例えば、プリセットの4t標準ロングウイングは627×222×242cmですが、4t冷凍車は620×211×212cmです。米国でも、53ftトレーラー(Dry Van)の1,600×250×279cmに対して、53ft冷凍トレーラーは1,569×246×262cmです。 なお、冷凍機ユニットやエアダクトが占めるスペースは計算に反映していません。冷凍車で積載を確認する場合は、配車車両の荷台を実測し、車種で「その他」を選んで入力しましょう。
出典
- A-TRUCK — Rental truck list with inner dimensions and maximum payload (Japan, 2t–10t vans and wing bodies)
- 전국레츠고화물 — Wing body truck specifications by ton class (Korea)
- CARGOLO — Lkw-Maße: inner dimensions of 7.5 t trucks, curtainside and mega trailers (Europe)
- Hale Trailer — Dry van trailer dimensions and capacities (US 48 ft and 53 ft)
計算はすべてお使いのブラウザ内で行われ、数値は公開されている規格や運送会社の公表値、代表的な公称値に基づくため、ブッキングの前に、利用する船会社・航空会社・運送会社の数値とご照合ください。
最終確認日:
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