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NMFCフレートクラス早見表:密度13区分(2025年改定対応)

米国LTL(小口トラック輸送)のNMFCフレートクラス早見表。2025年7月の改定後の密度区分13段階(class 50~400)を、lb/ft³の区切りと境界値の扱い、計算例4件とあわせて解説します。

更新日:2026-09-26

目次

米国のLTL(小口トラック輸送)では、運賃見積もりの前に貨物のフレートクラス(freight class)を決めます。フレートクラスとは、NMFC(National Motor Freight Classification)が定める貨物の等級で、class 50から500までの18種類があります。数字が小さいほど運びやすい貨物という位置づけです。クラスは密度・取扱性・積載性・責任の4つの分類要素で決まります。このうち密度(1立方フィートあたりの重量、lb/ft³)でクラスを決める標準の表が、本記事で扱う密度区分(density scale)です。

密度区分は13段階で、範囲はclass 50~400です。2025年7月19日施行のDocket 2025-1で、対象品目は品目別分類から密度別分類に切り替わりました。密度は荷姿(パレットや木箱など、運送人が1個として扱う単位)の寸法と重量から計算でき、密度が高いほどクラスの数字は小さく、運賃も下がる傾向があります。以下、早見表と境界値の扱い、計算例、運賃への影響を順に解説します。なお、この制度は米国LTL固有のもので、日本国内の混載輸送には対応する仕組みがありません。

フレートクラス早見表(NMFC密度区分13段階)

2025年改定後のNMFC標準密度区分です。kg/m³は各区分の下限を換算した参考値です(1 lb/ft³=16.01846kg/m³)。

密度(lb/ft³)フレートクラス参考(kg/m³)
50以上50800.9以上
35以上50未満55560.6以上
30以上35未満60480.6以上
22.5以上30未満65360.4以上
15以上22.5未満70240.3以上
12以上15未満85192.2以上
10以上12未満92.5160.2以上
8以上10未満100128.1以上
6以上8未満12596.1以上
4以上6未満17564.1以上
2以上4未満25032.0以上
1以上2未満30016.0以上
1未満40016.0未満

各区分は下限を含み、上限を含みません。ちょうど15 lb/ft³ならclass 70、ちょうど12ならclass 85、ちょうど8ならclass 100と、境界値は上のクラス(数字の小さい方)に入ります。

密度は次の2段階で計算します。

立方フィート(ft³)=縦(in)×横(in)×高さ(in)÷1,728

密度(lb/ft³)=総重量(lb)÷立方フィート(ft³)

寸法は、運送人に引き渡す状態の荷姿で、はみ出しを含む最大の直線寸法を測ります。測り方と間違えやすい点は貨物密度の計算方法で詳しく解説しています。寸法と重量を入れるだけでクラスまで判定したい場合は、フレートクラス計算ツールをご利用ください。

区分の幅と階段グラフの読み方

早見表の区切りは等間隔ではありません。15 lb/ft³未満では1区分の幅が1~3 lb/ft³と狭く、1未満・1~2が各1、2~12は2刻み、12~15だけが3です。15以上になると、15~22.5と22.5~30がそれぞれ7.5、30~35が5、35~50が15と幅が広がり、50以上は上限がありません。

密度とフレートクラス(NMFC 13区分)48121522.5355040030025017512510092.585706560555015 lb/ft³でclass 70密度(lb/ft³)フレートクラス
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グラフの左側、軽い貨物の領域では、密度がわずかに変わるだけでクラスが1段動きます。密度が低いほどクラスの数字が大きくなり、運賃も上がる方向に働くため、軽くてかさばる貨物ほど寸法の測り方がクラスに直結します。一方、15 lb/ft³以上の重くてコンパクトな貨物は、多少の測定差ではクラスが変わりにくくなります。

計算例:4つの荷姿を早見表に当てはめる

いずれも荷姿1個の出荷です。

出荷(品名・寸法・重量)密度(重量÷ft³)クラス
書籍のパレット、48×40×48in、1,200lb1,200÷53.3=22.565
機械部品の木箱、36×30×30in、850lb850÷18.75=45.355
ランプシェードのパレット、48×40×60in、180lb180÷66.7=2.7250
組立済みのガーデンファニチャー、80×48×40in、95lb95÷88.9=1.07300

書籍のパレットは53.33ft³で密度がちょうど22.5 lb/ft³となり、下限を含むルールでclass 65に入ります。メートル法では121.92×101.6×121.92cm、544.3kg、1.510CBMで、360.4kg/m³にあたります。この条件を計算ツールで確認すると、22.5 lb/ft³・class 65が表示されます。

ランプシェードのパレットは180lbで、書籍のパレット(1,200lb)の15%しかありません。それでもクラスは65に対して250です。米国LTLのフレートクラスは重さではなく密度で決まることが、この比較でわかります。ランプシェードの例を計算ツールで開くと、2.7 lb/ft³・class 250になります。

機械部品の木箱は18.75ft³で45.33 lb/ft³、2025年改定で新設された35以上50未満の区分に入りclass 55です。ガーデンファニチャーは88.89ft³に対して95lbと軽く、1.07 lb/ft³でclass 300になります。

2025年のNMFC改定で変わった点

NMFCはNMFTA(National Motor Freight Traffic Association)が発行しています。2025年7月19日に施行されたDocket 2025-1の主な変更は次のとおりです。

  • 品目別分類から密度別分類へ:対象品目は、品目ごとにクラスを決める方式から、密度でクラスを決める方式に移りました。
  • 密度区分が11段階から13段階に:sub 11が「30以上35未満→class 60」に改められ、sub 12(35以上50未満→class 55)とsub 13(50以上→class 50)が新設されました。sub 1~10は従来の区分のままです。
  • 密度区分にないクラス:18種類のうち77.5・110・150・200・500の5つは、体系には存在しますが、13段階の密度区分には出てきません。
  • 品目別のクラスは残る:密度区分は、取扱性・積載性・責任に問題のない品目の標準です。問題のある品目は品目ごとの固定クラスが維持されるため、NMFCの品目番号を確認する必要があります。

品目とクラスは、NMFTAのClassIT(+)で検索でき、密度計算の機能も用意されています。早見表の区分と品目の指定が異なる場合は、品目の指定が優先されます。また、NMFCは任意(voluntary)の基準で、運送人が独自のタリフを公表している場合はそちらが優先されることがあります。

フレートクラスと運賃の関係

米国LTLの基本運賃は、CWT(100ポンドあたり)の料率で建てられ、料率はクラスごとに異なります。例えばODFLのルールタリフ(rules tariff:運送人が公表する料金規則集)も、CWTあたりの料金と、基本運賃タリフのクラス別料率(「class 125の料率」など)を前提に書かれています。クラスが上がれば料率も上がる方向に働くため、フレートクラスは運賃を左右する主要な入力値のひとつです。ただし、運賃は重量・区間・追加費用などとの組み合わせで決まります。

実務では、次の3点が効いてきます。

  1. パレット上の空きを減らす:密度は荷姿全体で計算するため、パレット上のすき間もft³に含まれます。段ボールの並べ方で空きを減らすと、密度が上がってクラスの数字が小さくなる場合があります。積み付けパターンはパレットへの段ボール積載数を参考にしてください。
  2. 境界を意識した荷姿設計:11.8 lb/ft³ならclass 92.5ですが、12.0まで上がればclass 85です。境界のすぐ下にある貨物は、荷姿の高さや梱包を見直す価値があります。
  3. 正確に申告する:運送人は、BOL(Bill of Lading、荷物受領書)の記載が不完全・不正確と判断した場合、再計量・検査・密度計算の確認を行えます(ODFL Item 367-1)。Estesは事前の通知なしに、NTEP認証のはかりで計量できると定めています(Estes Item 992-1)。

再分類(リクラス)の仕組み

再分類(リクラス)とは、運送人が荷主の申告とは別のフレートクラスを付け直し、追加請求することです。原因のひとつは、製品や段ボールの寸法で密度を計算し、実際に引き渡す荷姿で測っていないことです。

例えば、48×40×24inに積んだ段ボール(405.3lb)の寸法だけで計算すると、密度は15.2 lb/ft³となり、class 70で申告することになります。ところが、密度の計算に使うのはパレットを含む荷姿全体の最大寸法です。

  • 幅方向の両側に2inずつのオーバーハング(はみ出し):40in→44in
  • パレットのデッキ高さ:5.7in
  • ストレッチフィルムのふくらみ:2in

この結果、荷姿は48×44×31.7in=38.74ft³になります。重量もパレット分の37lbが加わり、405.3+37=442.3lbです。密度は11.42 lb/ft³となり、class 92.5に再分類されます。測り方の手順は貨物密度の計算方法で確認できます。

再分類されると、新しいクラスで運賃が計算し直され、W&I(weigh and inspect:再計量・検査)の手数料が加わった訂正請求書が届きます。手数料の金額は運送人ごとに異なります。

  • ODFL:検査の結果、再分類した場合、1件25ドル。運賃・燃油サーチャージ・追加費用も再計算されます(Item 367-2)。
  • Saia:検査・再計量で長距離輸送(linehaul)運賃を調整した場合、1件44ドル(Item 850)。
  • Estes:品目検査20ドル、計量20ドル(Item 993・993-10)。

早見表が使えないケース

密度の早見表だけでは決まらない、あるいは早見表の外で課金される場面もあります。

  • 品目ごとの固定クラス:取扱性・積載性・責任に問題がある品目は、密度に関係なく品目ごとのクラスが適用されます。NMFCの品目番号を確認しましょう。
  • 境界ぎりぎりの密度:わずかな寸法差でクラスが1段変わります。例えば高さ48inで12.05 lb/ft³の荷姿は、高さが1in増えるだけで11.80 lb/ft³になり、class 85から92.5に上がります。境界に近い貨物は、数字が1段大きいクラスで見積もっておくと安全です。なお、寸法の端数の扱いは運送人のタリフで確認しましょう。
  • 長尺割増:ODFLは長さ8ft以上12ft未満で495ドル、12ft以上20ft未満で1,000ドル、20ft以上で1,300ドルの長尺割増を課し、27ft3inを超える貨物は引き受けるかどうかがODFLの裁量になります(Item 670-5)。パレットに載らない貨物は、最も長い辺を長さとみなします。規格外の荷姿になりやすい場合はパレットの標準サイズも確認してください。
  • リニアフィート・キャパシティロード:トレーラーの床を大きく占める貨物や重い貨物には、リニアフィート(linear feet:床面を占める長さ)や重量を基準にした別の規則があり、クラス計算とは別に課金されます。例えばODFLは、短尺トレーラー(pup trailer)内で20リニアフィート以上、または20,000lb以上をキャパシティロード(capacity load)の条件に挙げており、条件は運送人ごとに異なります。
  • 低密度貨物の最低料金(ミニマム):ODFLは750ft³以上かつ平均6 lb/ft³未満の出荷を、ft³×6lbの仮定重量とclass 125の料率で計算します(Item 610-1)。
  • FAK(Freight All Kinds):複数のクラスをひとつの適用クラスにまとめて運賃を決める、運送人との交渉料率です。ODFLはFAKの運賃でもBOLに具体的な品名を書くよう求めており(Item 361)、品名の記載が不完全な場合はclass 100の料率で計算した最低料金(ミニマム)を適用するとしています(Item 170-2)。
  • 運送人独自の密度表・複数の荷姿:ODFLはBOLにパレットごとの重量があり、ラベルで照合できればパレットごとに密度とクラスを出し、照合できなければ運送人の判断で全体の密度を使います(Item 640)。Estesは独自の密度表(Item 645)で旧11段階(30以上→class 60、55と50はなし)を使っています。早見表はNMFCの基準であり、すべての運送人のタリフと一致するわけではありません。

本記事の早見表とフレートクラス計算ツールが再現するのは、NMFC標準の密度区分だけです。品目別の固定クラス、長尺割増、最低料金、FAK、料率は反映していないため、最終的なクラスと運賃は運送人の見積もりで確認しましょう。

密度が10 lb/ft³の貨物はフレートクラスいくつですか?

米国LTLのNMFC密度区分では、10以上12未満がclass 92.5です。区分は下限を含み上限を含まないため、ちょうど12 lb/ft³になるとclass 85に上がります。

密度がちょうど8.0と7.9では、クラスは変わりますか?

変わります。8.0 lb/ft³は8以上10未満の区分でclass 100、7.9 lb/ft³は6以上8未満の区分でclass 125です。境界ぎりぎりの貨物は、出荷前に寸法と重量を測り直しておくと安心です。

フレートクラスは低いほど運賃が安くなりますか?

一般的には安くなります。米国LTLの基本運賃はCWT(100ポンドあたり)の料率がクラスごとに設定されており、密度が高い貨物ほどクラスの数字が小さく、料率も低くなる傾向があります。ただし、必ずそうなるとは限りません。

2025年のNMFC改定で、品目ごとのフレートクラスはなくなったのですか?

なくなってはいません。2025年7月19日施行のDocket 2025-1では、対象品目が品目別分類から密度別分類に移りました。ただし、取扱性・積載性・責任に問題がある品目は品目ごとのクラスが残るため、NMFCの品目番号を確認する必要があります。

自分の貨物の密度はどう計算しますか?

パレットや木箱など、運送人が1個として扱う荷姿の最大寸法(縦×横×高さ、インチ、はみ出しを含む)を掛けて1,728で割り、立方フィート(ft³)を出します。次に、パレットを含む総重量(lb)をft³で割ると、密度(lb/ft³)になります。段ボール単体の寸法ではなく、荷姿全体を測るのがポイントです。

運送人にフレートクラスを再分類されるとどうなりますか?

再分類後のクラスで運賃が計算し直され、検査手数料が加わった訂正請求書が届きます。手数料は運送人ごとに異なり、例えばODFLは検査後に再分類した場合1件25ドル、Saiaは検査・再計量で長距離輸送運賃を調整した場合1件44ドル、Estesは検査20ドル・計量20ドルです。

フレートクラスはいくつありますか?

NMFCのフレートクラスはclass 50から500までの18種類です。そのうち密度だけで決まる標準の密度区分は13段階(class 50~400)で、77.5・110・150・200・500の5つは密度区分には出てきません。

NMFCの品目番号はどこで調べられますか?

NMFCを発行するNMFTA(National Motor Freight Traffic Association)のClassIT(+)で、品目とクラスを検索できます。密度計算の機能もあります。早見表と品目の指定が食い違う場合は、品目の指定が優先されます。

出典

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