解説記事 / コンテナの数え方と単位|本・TEU・FEUの違いと換算表

コンテナの数え方と単位|本・TEU・FEUの違いと換算表

コンテナは「本」で数え、船や港の規模はTEU(twenty-foot equivalent unit)で表します。20フィート=1TEU、40フィート=2TEUの換算表、TEUが容積・重量の単位ではない理由、実際のCBMへの直し方を解説します。

更新日:2026-09-26

目次

コンテナの数え方は2通りあります。実物を数えるときは「本」(コンテナ1本、2本)、船の積載能力や港の取扱量のように規模を表すときは「TEU」を単位に使います。TEU(twenty-foot equivalent unit)とは、20フィートコンテナ1本を1とする換算単位のことで、40フィートコンテナ1本は2TEUと数えます。

TEUは、本船上のスロット(コンテナ1本分の積載枠)を、20フィートの長さを基準に何本分かで数えた値です。貨物の容積や重量を表す単位ではありません。この違いを押さえておかないと、船の大きさや港湾統計、運賃のニュースを読むときに数字を読み違えるおそれがあります。ここでは換算表から始めて、TEUが表さないもの、使われる場面、実際の貨物量への直し方を順に解説します。

TEUとFEUとは?コンテナの種類別の換算表

基準になるのは、ISO 668で定められた20フィートコンテナです。「20フィート」は呼び名で、実際の外寸は長さ6.058m(19フィート10.5インチ)、幅2.438m(8フィート)です。表では6.06m、2.44mと丸めて書くこともあります。

TEUは長さだけで数え、高さは考えません。20フィートの枠に何本分入るかという数え方なので、40フィートコンテナは2TEUになります。この40フィート1本分をFEU(forty-foot equivalent unit、40フィート換算)と呼び、1FEU=2TEUです。

コンテナ長さ(外寸)TEU別の呼び方・補足
20フィート(ドライコンテナ)6.06m1—
20フィート ハーフハイトコンテナ6.06m1高さ約4フィートの背の低いコンテナ
40フィート(ドライコンテナ)12.19m21FEU
40フィートハイキューブ12.19m21FEU(高さは関係なし)
45フィートハイキューブ(45HC)13.72m2.25(慣行上は2)—
53フィート(北米国内用)16.15m約2.65ISOの海上コンテナ規格ではない

40フィートハイキューブは外寸の高さが2.896m(9フィート6インチ)で、標準の2.591mより高くなっています。それでも長さは40フィートと同じなので2TEUです。背の低いハーフハイトコンテナも、長さが20フィートなら1TEUと数えます。

数え方が分かれるのが45フィートです。長さの比で計算すると次のとおりです。

45フィート ÷ 20フィート = 2.25TEU

一方、本船のスロット計画や商慣行では、45フィートコンテナを40フィート用のスロットからはみ出させて積むため、2TEUとして扱うのが一般的です。統計の数字を比べたり引用したりするときは、どちらの数え方なのかを確認しましょう。

53フィートは北米の内陸・国内輸送で使われるコンテナで、ISOの海上規格ではありません。長さは16.15m、TEUは呼称のフィートの比(53÷20)で約2.65となります。

TEUが表すもの・表さないもの

TEUはスロットの長さを数える単位です。そこから次の3つのことがいえます。どれも実務で読み違いが起きやすい点です。

1. 高さの違いは数に表れない

40フィートハイキューブの公称容積は76.3CBM(立方メートル)、標準の40フィートは67.7CBMです。ハイキューブのほうが8.6CBM、約13%多く積めますが、どちらも同じ2TEUです。そのため、TEUの合計が同じ船隊どうしでも、ハイキューブの割合によって実際に積める容積は異なります。

2. 重量の前提が隠れている

コンテナ船のTEU積載能力は、コンテナの平均重量を前提にした数字です。船の仕様では、1TEUあたり平均約14トンを均等に積んだ前提で積載能力を示すことが多いとされます。重いコンテナの割合が増えると、スロットが空いていても載貨重量トン(DWT)や復原性の限度に先に達します。喫水の制限も上限になります。名目上のTEU積載能力と、実際に積める量は一致しないと考えておきましょう。

3. 中身は問わない

ピンポン球を詰めた1TEUも、鋼材コイルを積んだ1TEUも、同じ1TEUです。TEUの数字から貨物の量はわかりません。貨物の計画はCBMとkgで立てます。

TEUが使われる場面

コンテナ船の大きさ

コンテナ船の規模はTEUで表します。現在は24,000TEUを少し超える超大型コンテナ船(ULCV)が就航しており、最大級はMSC IRINAの24,346TEU(2023年引き渡し)です。2025年5月には、MSCが24,000TEU級の船を複数隻、西アフリカ航路に投入しました。

船型の目安としては、ハブ港と地方港を結ぶフィーダー船が約300~3,000TEU、旧パナマックス型が約4,000~5,000TEUです。ただし、この区分は大まかなもので、あくまで参考値です。

港湾・貿易の統計

港湾のコンテナ取扱量もTEUで集計します。世界最大の上海港は、2025年の取扱量が5,506万TEU(前年比6.9%増)で、2010年から16年連続で世界1位です。国際積み替えの量は791万TEU(前年比10.6%増)でした。

ただし、港の取扱量は貿易量と同じではありません。実入りのコンテナも空のコンテナも、積みと揚げのたびに数えます。中継港で積み替えるコンテナは、岸壁を通るたびに改めて数えられます。上海港の発表でも、積み替えの量は取扱量とは別の数字として示されています。

運賃指数と見積もり

運賃の指数では、代表的なDrewry World Container Index(WCI)が40フィートコンテナ1本あたり、つまりFEU単位で運賃を示しています。ほかの指数は、指数や航路によって単位が異なる場合があります。

実際の出荷で受け取るFCL(フルコンテナロード)の見積もりは、20フィート、40フィート、40フィートハイキューブといったコンテナの種類ごとに、1本あたりの運賃を示すのが原則です。1回の出荷の請求書がTEU単位になることは基本的にありません。海上FCLの見積書では、本数を「VAN」と書くこともあります(20フィート2本なら2VAN)。

TEUを実際の貨物量(CBM・kg)に直すには

1TEU、つまり20フィートコンテナ1本の公称容積は33.2CBMです。最大積載重量は約28tで、当サイトの計算ツールでは28,200kgを使っています。船会社の公表値は28,130kgや28,330kgで、会社によって多少異なります。

1FEUにあたる40フィートコンテナの公称容積は67.7CBM、40フィートハイキューブは76.3CBMです。容積は20フィートの2倍以上ありますが、最大積載重量は40フィートが28,800kg、ハイキューブが28,620kg(当サイトの値)と、20フィートとほぼ同じ水準です。船会社や最大総重量(Max. Gross Weight:コンテナの自重を含めた重量の上限)の等級によっては、40フィートのほうが20フィートより小さくなる場合もあります。重い貨物ほど、コンテナの大きさより重量の上限を先に確認する必要があります。

段ボール貨物を実際に積める量は、20フィートで約25~28CBMとされます。公称容積の約75~85%です。これは計画を立てるときの目安で、保証値ではありません。箱の寸法や積み方によって大きく変わります。公称値との差が生まれる理由はコンテナに実際に積めるCBMの目安で、種類別の内法寸法(内寸)や扉の開口、自重(Tare Weight)はコンテナのサイズ・寸法一覧で解説しています。

自社の貨物が20フィート(1TEU)に収まるか、40フィート(1FEU)が必要かは、平均値ではなく実際の段ボールの寸法で判断するのが確実です。コンテナ積載計算ツールで段ボールの寸法と数量を入力し、コンテナの種類を切り替えると、それぞれの積み付け結果を3Dで比べられます。

コンテナは何と数えますか?

実物のコンテナは「本」で数えます(コンテナ1本、20フィート2本など)。一方、船の積載能力や港のコンテナ取扱量のように規模を表すときは、20フィートコンテナ1本を1とするTEUを使います。40フィートコンテナ1本は2TEUで、1FEU(40フィート換算)とも数えます。

TEUとはどういう意味ですか?

TEUはtwenty-foot equivalent unitの略で、20フィートのISO規格コンテナ1本を1TEUとする換算単位です。コンテナ船の積載能力、港湾のコンテナ取扱量、コンテナ貨物の輸送量などを表すのに使われます。20フィートの長さを基準に何本分かを数えた値で、容積や重量の単位ではありません。

40フィートコンテナは1TEUですか、2TEUですか?

40フィートコンテナは2TEUです。長さが20フィートの2本分にあたるためで、1FEU(forty-foot equivalent unit)とも表します。高さのある40フィートハイキューブも、TEUは長さだけで数えるので同じく2TEUです。

FEUとは?

FEUはforty-foot equivalent unitの略で、40フィートコンテナ1本を1とする単位です。1FEUは2TEUにあたります。海上運賃の代表的な指数であるDrewry World Container Index(WCI)は、40フィートコンテナ1本あたり、つまりFEU単位で運賃を示しています。

45フィートコンテナは何TEUですか?

長さの比で計算すると45÷20=2.25TEUです。ただし、本船の積載計画や商慣行では、40フィート用のスロットからはみ出させて積むため、2TEUとして扱うのが一般的です。統計の数字を引用するときは、どちらの数え方なのかを確認しましょう。

1TEUには実際にどれくらいの貨物が積めますか?

20フィートコンテナ(1TEU)の公称容積は33.2CBM、最大積載重量は約28t(28,200kg)です。段ボール貨物を実際に積める量は約25~28CBMで、公称容積の約75~85%が目安とされます。ただしこれは業界の経験値で、保証値ではありません。箱の寸法によって大きく変わります。

世界最大のコンテナ船は何TEUですか?

24,000TEUを少し超える超大型コンテナ船(ULCV)が就航しています。代表例はMSC IRINAで、積載能力は24,346TEU(2023年引き渡し)です。ただし、この数字はスロットの数から見た名目上の能力です。重いコンテナが多いと載貨重量トン(DWT)の限度に先に達するため、すべてのスロットを埋められるとは限りません。

TEUは容積や重量の単位ですか?

どちらでもありません。TEUは本船上のスロットを、20フィートの長さを基準に何本分かで数えた値です。ピンポン球を詰めた1TEUも、鋼材コイルを積んだ1TEUも同じ1TEUと数えます。20フィートコンテナの外寸で計算した体積にも、ハーフハイトからハイキューブまで約19~43立方メートルの幅があります。貨物の計画はCBMとkgで立てます。

見積書の「VAN」とは何ですか?

海上FCLの見積書で、コンテナの本数を表す単位です。20フィートコンテナ2本なら2VANと書きます。FCLの運賃はコンテナの種類ごとに1本あたりの金額で決まるのが一般的なため、TEUではなく本数(VAN)で数量を示します。

出典

最終確認日: