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コンテナは何CBM入る?20ft・40ft・40HCの実際の積載量

40フィートドライコンテナの公称容積は67.7m³ですが、段ボールを実際に積めるのは約55CBMが目安です。20ft・40ft・40HCの公称容積と実際の積載量、積載率を左右する要因、サイズを上げる目安を解説します。

更新日:2026-09-26

目次

コンテナに何CBM(立方メートル)入るかを考えるときは、2つの数字を区別する必要があります。1つはカタログに載っている公称容積(内容積)で、20フィートドライコンテナなら33.2m³、40フィートなら67.7m³、40フィートハイキューブ(40HC)なら76.3m³です。もう1つは段ボールを実際に積んだときの積載量で、こちらは公称容積よりかなり少なくなります。

コンテナ公称容積段ボールの実際の積載量
20ft Dry(20DC)33.2m³約25~28CBM
40ft Dry(40DC)67.7m³約52~58CBM
40ft High Cube(40HC)76.3m³約60~68CBM

※実際の積載量は、パレットを使わずに段ボールを床から積む場合の計画上の目安です。業界で一般に使われる経験値で、公的な根拠がある保証値ではありません。

公称容積をもとに見積もりを出したりコンテナを手配したりするのはよくあるミスで、積み残しや追加費用につながります。この記事では、公称容積と実際の積載量の差がどこから生まれるのか、積載量を左右する要因、コンテナのサイズを上げる目安を解説します。

公称容積とは?カタログの数値をすべて使えない理由

公称容積とは、コンテナの内法寸法(内寸)の縦×横×高さを掛けた値のことです。船会社によってわずかに差があり、ある2社の仕様では20フィートが33.2m³と33.1m³、40フィートが67.7m³と67.6m³、40HCが76.3m³と76.2m³です。サイズごとの内寸はコンテナの寸法一覧にまとめています。

コンテナの規格はISO 668で定められています。ISO 668が規定するのは外寸、最低限確保すべき内寸、最大総重量(Max. Gross Weight)の上限です。そのため船会社が違っても公称容積はほぼ同じになりますが、内寸そのものが1つの値に決まっているわけではありません。

公称容積をすべて使えない理由は、段ボールの形にあります。段ボールは形の変わらない直方体なので、縦・横・高さのどれか1つでもコンテナの内寸が段ボールの寸法で割り切れないと、壁際・天井の下・扉側に隙間が残ります。40フィートドライコンテナで見ると、公称容積67.7m³に対して、段ボールを積めるのは約55CBMが一般的です(計画上の目安52~58CBMの中間)。

40フィートドライコンテナの公称容積67.7m³と段ボールの実際の積載量約55CBM40フィートドライ — 公称容積67.7m³(内寸 縦×横×高さ)段ボールの実際の積載量は約55CBM。壁・天井・扉側に隙間が残る段ボール 約55CBM天井の隙間扉側のデッドスペース扉
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実際の積載量を決める4つの要因

1. 段ボールの寸法(最大の要因)

実際の積載量を最も大きく左右するのは、段ボールの寸法がコンテナの内寸に合っているかどうかです。同じコンテナでも、段ボールの寸法によって積載率(公称容積に対する積載容積の割合)は70%台から80%台以上まで変わります。この差は公式では求められないため、積付けを計算する必要があります。

例えば60×40×40cm(1箱0.096CBM)の段ボールを40フィートドライコンテナに積む場合、全箱を同じ向きで立てたまま並べると500箱=48.0CBM(公称容積の70.9%)です。当サイトの計算ツールで箱ごとに向きを変えて組み合わせると、550箱=52.8CBM(78.0%)まで増えます。一方、50×35×30cmの段ボールなら、向きを自由にして1,120箱=58.8CBM(86.9%)と、80%を超えます。

自社の段ボールで何箱入るかは、コンテナ積載計算ツールで確認できます。段ボールの縦・横・高さ、1箱の重量、個数を入力してコンテナの種類を選ぶと、積付けの配置が3Dで表示されます。

2. 向きの制約(天地無用)

天地無用(This way up)の表示がある貨物は、高さ方向の向きを変えられません。そのため積載率が3~10ポイントほど下がることがあります(業界の経験値)。当サイトの計算ツールで試すと、40フィートドライコンテナで60×40×40cmの段ボールは7.1ポイント、50×35×30cmの段ボールは8.7ポイント下がりました(天地無用の場合は1,008箱=52.92CBM、78.2%)。ただし、同じ50×35×30cmでも40HCでは差が0ポイントでした。下がり幅は寸法とコンテナの組み合わせによって異なります。

3. パレット積みかバラ積みか

パレット積みでは、パレット自体が床面積と高さを使います。また、パレットの寸法がコンテナの床に割り切れないと、その分も隙間になります。業界の経験値では、パレット積みの積載率は約50~65%、パレットを使わずに段ボールを床から積むバラ積みは約70~85%です。40フィートでは両者の差が10CBM以上になります。

日本国内ではJIS規格のT11型パレット(1,100×1,100mm)が一般的ですが、パレットの分だけ容積を取られる点はどのパレットでも同じです。コンテナ1本に何枚入るかはコンテナに積めるパレット数で解説しています。

4. 最大積載重量

重い貨物は、容積を使い切る前に重量の制限に達します。当サイトの計算ツールが使う最大積載重量は、20フィートドライが28,200kg、40フィートドライが28,800kg、40HCが28,620kgです。実際の値は船会社や最大総重量の等級によって異なり、同じ船会社で40フィートと20フィートを比べると、40フィートのほうが620kg多い場合も、1,490kg少ない場合もあります。

20フィートドライコンテナで28,200kgに達した時点で容積の半分も使っていないのは、密度(1m³あたりの重量)が約1,700kg/m³を超える貨物です(28,200÷16.6で計算)。例えば密度を約2,000kg/m³と仮定したセラミックタイルなら、40フィートドライに積めるのは次のとおりです。

28,800kg÷2,000kg/m³=14.4CBM

公称容積67.7m³の約21%しか使えない計算になります。

なお、積付けが終わったコンテナは、積載率にかかわらずすべてVGM(コンテナ総重量)の申告が必要です。VGMはIMOが所管するSOLAS条約(海上人命安全条約)の要件で、総重量の確定方法は2つあります。重量の制限とVGMの詳細はコンテナの重量制限とVGMをご覧ください。

貨物タイプ別の実際の積載量(CBM)

自社の貨物がどのタイプに近いかで、実際に積めるCBMの目安をつかめます。

貨物のタイプ20DC40DC40HC
同じ寸法の段ボール(向き自由)26~2852~5862~68
同じ寸法の段ボール(天地無用)24~2652~5558~63
パレット積み(ユーロパレット・GMAパレット)18~2238~4542~50
寸法が混在する段ボール(手積み)22~2548~5454~60

※単位はCBMです。ユーロパレット(EPAL)は1,200×800mm、GMAパレットは米国の標準パレット(48×40インチ)です。

表の数値は計画を立てるための目安で、保証値ではありません。ブッキングの前に、実際の段ボールの寸法で積付けを計算しましょう。

計算例:63CBMの貨物は40フィートに入るか

Amazon FBAなどのフルフィルメントセンターへ納品するセラーが、次の段ボールを1,200箱出荷するケースで考えます。

  • 寸法:50×35×30cm
  • 重量:1箱7kg
  • 個数:1,200箱

1箱あたり:0.5×0.35×0.3=0.0525CBM
合計:0.0525×1,200=63CBM(重量は8,400kg)

公称容積で見ると、40フィートドライ(67.7m³)は63CBMを上回るので、余裕があるように見えます。ところが実際の積載量で比べると結果は変わります。向き自由の目安では、40フィートドライは52~58CBMで63CBMに届きません。40HCは62~68CBMなので入りますが、上限に近いため計算での確認が必要です。

当サイトの計算ツールで確かめると、40HCには最大1,296箱=68.04CBM(積載率89.2%)が入り、向き自由でも天地無用でも同じ結果でした。つまり1,200箱は全量積めます。一方、40フィートドライでは向き自由でも最大1,120箱で、80箱(4.2CBM)が残ります。天地無用なら最大1,008箱で、192箱(10.08CBM)が積み残しになります。

この計算は1,200箱を40HCに積んだ配置で再現できます。同じ段ボールを40HCに最大まで積んだ場合は1,296箱で、重量は9,072kgと最大積載重量28,620kgを大きく下回ります。このケースでは、重量より先に容積の制限に達します。

公称容積をもとに40フィートドライをブッキングすると、約4~10CBMが積み切れず、別送が必要になります。積み残しはLCL(混載貨物)として出すことになり、R/T(Revenue Ton)単位の運賃に加えて、出発地の費用・書類作成・仕向地での取り扱いが別にかかります。別の本船に載り、通関も別になる場合があります。多くの航路では、最初から40HCにした場合の追加料金より高くつく傾向があります(業界の経験則)。

容量を見誤る4つの計算ミス

1. 公称容積で見積もる
40フィート1本で67CBM積めると見積もっても、実際に積めるのは52~58CBMです。差の9~15CBMは物理的に積めず、その分を売り手が負担するか、契約上のトラブルになります。

2. 重い貨物で最大積載重量を見落とす
前述のセラミックタイルのように重い貨物をCBM基準で手配すると、使わない容積まで買うことになります。さらに、ターミナルで重量超過料金を課されたり、道路輸送で過積載になったりするおそれがあるので注意が必要です。

3. 扉開口寸法を見落とす
扉開口部の高さは内寸より低く、標準の高さのコンテナでは扉の高さ228cmに対して内寸は239cm、40HCでは257.7cmに対して270cmです。積み上げる高さは扉開口寸法を基準に計画しましょう。

4. パレットのCBMを段ボールのCBMとして計算する
荷積み後のパレットの外寸から出したCBMを合計すると、段ボールとパレットの縁の間の空間を二重に数えることになります。コンテナの容量計画には段ボールのCBMを使います。パレットのCBMは、LCLの運賃や倉庫の保管料を計算するための数字です。

向き・段ボールの寸法・パレットの有無を見直して積載量を増やす方法は、コンテナのスペースを最大限に使う方法で解説しています。

標準3種以外の選択肢と細かなロス

40HCでも足りない場合は、45フィートハイキューブ(45HC)という選択肢があります。公称容積は86.1m³(当サイトの計算ツールの値。船会社の仕様では86.0m³)です。ただし使える航路は限られ、手配できるかどうかや運賃の差は航路によって大きく異なります。

扉開口寸法を通らない貨物には、オープントップコンテナやフラットラックコンテナを使います。このような高さや幅が規格を超える貨物(オーバーゲージ)では、CBMではなく、ラッシング(固定)、はみ出す寸法、クレーンで吊り上げられるかどうかが制約になります。

また、エアバッグ・コーナーガード・乾燥剤などの緩衝材も、積載容積の約1~2%を使います(業界の経験値)。

何CBMからサイズを上げるか

貨物の実際のCBMから見た、サイズを上げる目安は次のとおりです(計画上の目安の範囲から導いた経験的な値)。

  • 約26CBMを超える:20フィートでは入らないおそれがあります。40フィートで見積もりを取りましょう。
  • 約56CBMを超える:40HC(公称容積が40フィートドライより8.6m³大きい)で見積もりを取りましょう。
  • 約66CBMを超える:コンテナ2本に分けるか、段ボールの寸法を見直します。

反対に、貨物が約13~15CBMに満たない場合は、FCL(フルコンテナロード)では割高になることがあります(業界の経験値)。LCLの運賃と比べてどちらが安いかを判断しましょう。FCLとLCLの分岐点はFCLとLCLの違いと選び方で計算できます。

20フィートコンテナには何CBM入りますか?

20フィートドライコンテナの公称容積(カタログ上の内容積)は33.2m³ですが、パレットを使わずに段ボールを積むバラ積みの場合、実際の積載量の目安は約25~28CBMです。この範囲は業界で一般に使われる経験値で、公的な根拠がある保証値ではありません。段ボールの寸法によって前後するため、ブッキング前に実際の寸法で積付けを計算して確認しましょう。

40フィートコンテナには何CBM入りますか?

40フィートドライコンテナの公称容積は67.7m³です。段ボールをバラ積みした場合の実際の積載量は約52~58CBM、パレット積みにすると約38~45CBMが計画上の目安です。いずれも業界の経験値で保証値ではないため、段ボールの実寸で計算して確認する必要があります。

40HCには何CBM入りますか?

40フィートハイキューブ(40HC)の公称容積は76.3m³で、段ボールをバラ積みした場合の実際の積載量は約60~68CBMが計画上の目安です。40フィートドライコンテナより内寸の高さがある分だけ容積が大きく、床面の縦・横は同じです。範囲は業界の経験値で、保証値ではありません。

コンテナの公称容積をすべて使えないのはなぜですか?

段ボールは形の変わらない直方体なので、コンテナの内寸が段ボールの寸法で割り切れないと、壁際・天井の下・扉側に隙間が残るためです。さらに、天地無用(This way up)で向きを固定すると積載率が3~10ポイントほど下がる場合があり、パレット積みではパレット自体が床面と高さを使います。重い貨物は容積を使い切る前に最大積載重量に達します。

コンテナに実際に積めるのは公称容積の何%ですか?

業界の経験値では、段ボールのバラ積みで公称容積の約70~85%、パレット積みで約50~65%が目安です。40フィートでは両者の差が10CBM以上になります。同じコンテナでも段ボールの寸法によって積載率は70%台から80%台以上まで変わるため、実際の寸法で積付けを計算しないと正確な数字は出ません。

40HCと40フィートドライコンテナはどちらが得ですか?

軽くてかさばる貨物なら、40HCのほうが有利になるのが一般的です。公称容積が8.6m³大きく、追加料金は小幅なことが多いためです。一方、重い貨物で容積より先に重量の制限に達する場合は、高さが増えても積める量は変わらないため、40HCを選ぶ利点はありません。

40フィートコンテナは20フィートの2倍積めますか?

容積は2倍をわずかに超えます(公称容積67.7m³と33.2m³)。一方、最大積載重量はほとんど変わらず、当サイトの計算ツールの値では40フィートが28,800kg、20フィートが28,200kgです。船会社や最大総重量の等級によっては40フィートのほうが小さい場合もあります。そのため、重い貨物では40フィートにしても積める量はほとんど増えません。

20フィートコンテナに段ボールは何箱入りますか?

段ボールの寸法次第です。例えば60×40×40cm(1箱0.096CBM)の場合、当サイトの計算ツールで向きを自由にして計算すると258箱(24.77CBM、公称容積の74.6%)です。計画上の目安である25~28CBMを1箱の容積で割ると約260~290箱になりますが、この寸法の実測値はその下限を下回ります。

パレット積みにすると積載量はどれくらい減りますか?

パレット自体が床面積と高さを使い、パレットの寸法がコンテナの床に割り切れない分の隙間も出るため、積載量はバラ積みより減ります。パレット積みの計画上の目安は、20フィートで約18~22CBM、40フィートで約38~45CBM、40HCで約42~50CBMです。40フィートでは、バラ積みとの差が10CBM以上になります。

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