解説記事 / リーファーコンテナのサイズ・内寸|20ft・40ft HCの重量

リーファーコンテナのサイズ・内寸|20ft・40ft HCの重量

20フィート・40フィートハイキューブのリーファーコンテナ(冷凍コンテナ)の内寸・扉開口寸法・容積・自重・最大積載重量・最大総重量を一覧で紹介。ドライコンテナより12~16%小さくなる理由と積み付けの注意点も解説します。

更新日:2026-09-26

目次

リーファーコンテナ(冷凍コンテナ、RF)のサイズは、外寸(外側の寸法)こそ同じ長さのドライコンテナと同じですが、内寸はひと回り小さくなります。前面の壁に取り付けた冷凍ユニットが荷室側に張り出し、壁と天井には断熱材が入り、床には冷気を通すためのレールが敷かれているためです。外寸はISO 668で決まっており、長さは20フィートが6.058m、40フィートが12.192m、幅は共通で2.438m、40フィートハイキューブの高さは2.896mです。

この記事では、20フィートと40フィートハイキューブのリーファーについて、内寸・扉開口寸法・容積・自重・最大積載重量・最大総重量を一覧にし、ドライコンテナとの差、積める高さ、パレットの枚数、温度・電源の注意点を解説します。表の数値はCargoSumの計算ツールが採用している代表値です。実際の機器は製造メーカー・断熱仕様・製造年によって数cm異なり、自重はコンテナの扉に表示された値が優先します。寸法が限界まで約5cm以内に迫る貨物は、使用する機器の仕様を船会社に確認しましょう。ドライコンテナの読み方はコンテナの内寸と読み方、全種類の比較はコンテナ仕様一覧で確認できます。

リーファーコンテナのサイズ・内寸一覧(20フィート・40フィートハイキューブ)

種類内法寸法 L×W×H (cm)扉開口寸法 W×H (cm)容積自重(Tare Weight)最大積載重量最大総重量(Max. Gross Weight)
20フィートリーファー(20RF)542.5×228.6×226.1229×22028.0m³3,080kg27,400kg30,480kg
40フィートハイキューブリーファー(40RH)1,158×229×250229×25067.0m³4,620kg29,380kg34,000kg

※最大総重量は自重と最大積載重量の合計です。最大積載重量(積める貨物の重さ)とは別の値なので、混同しないよう注意が必要です。容積は業界で一般的に使われる公称値で、内寸を掛け合わせた値とは一致しない場合があります。

船会社の表示値もおおむね同じ水準です。最大総重量は、20フィートがONE・CMA CGMで30,480kg、Hapag-Lloydの一部シリーズで32,000kg、40フィートハイキューブはHapag-Lloyd・ONE・CMA CGMとも34,000kgです。船会社3社の自重は20フィートで2,810~3,010kg、40フィートハイキューブで4,420~4,700kg、容積は28.1~28.6m³と67.5~68m³の範囲にあります。

40フィートのリーファーは、ハイキューブが標準の製品です。CMA CGMは20フィート・40フィートハイキューブ・45フィート、ONEは20フィートと40フィートハイキューブをリーファーとして提供しています。高さ8フィート6インチの40フィートリーファーもISOコード上は存在しますが、保有する船会社はまれです。一方、20フィートのリーファーは、確認できた船会社2社(Hapag-Lloyd・CMA CGM)ではいずれも高さ8フィート6インチのみで、ハイキューブの提供例は見つかりませんでした。

なお、CMA CGMの45フィートハイキューブリーファーは幅2,550mmのパレットワイド仕様で、ユーロパレット32~33枚を想定した機器です。内寸13,280×2,440×2,582mm、容積83.7m³、平均自重6,180kgとされています。

ドライコンテナより小さくなる内寸と容積

リーファーの内寸は、冷凍ユニット・断熱材・床のレールの分だけ、すべて内側から削られます。CargoSumの代表値で同じ長さのドライコンテナと比べると、次のようになります。

比較長さ幅高さ容積自重
20RFと20フィートドライ−47.5cm−6.4cm−12.9cm28.0m³と33.2m³(−16%)+800kg
40RHと40フィートハイキューブ−45cm−6cm−20cm67.0m³と76.3m³(−12%)+740kg

※自重の差はCargoSumの代表値同士の比較です。同じ船会社の機器同士では510~790kgの差があります。

容積の減り方は次のように計算します。

20フィート:(33.2−28.0)÷33.2=15.7%
40フィートハイキューブ:(76.3−67.0)÷76.3=12.2%

つまり、ドライコンテナの数値のまま計画すると、容積ベースで20フィートでは約6分の1、40フィートハイキューブでは約8分の1の貨物が収まらない計算になります。

長さが大きく減るのは、前面の冷凍ユニットが荷室に張り出しているためです。幅は断熱壁の分だけ狭く、扉開口寸法の幅(229cm)は内寸の幅(20RFで228.6cm、40RHで229cm)と同じかそれ以上あります。そのため、幅の制約になるのは扉ではなく壁です。

高さは扉に注意が必要です。20RFは扉開口寸法の高さが220cmで、内寸の高さ226.1cmより約6cm低くなります。フォークリフトで運搬して積み込む貨物は、内寸ではなく扉の高さを基準に考えましょう。40RHはCargoSumの代表値では扉も内寸も250cmですが、船会社の表示値では扉の高さが2,502~2,569mmと機器によって異なります。

公称容積どおりに使えるわけでもありません。CMA CGMは20フィートリーファーの容積を公称28.6m³、実際に使える容積(In Use)を27.3m³、40フィートハイキューブリーファーを68m³と64.9m³と表示しています。

ロードラインとTフロア:積める高さと床の使い方

リーファーの内壁には、最大積載高さを示す赤い線が引かれています。これがロードライン(積載限界線)です。冷気を循環させる空間を確保するための線で、この線より上に貨物を積むことは避けなければなりません。

ロードラインの位置は船会社・機器によって異なります。Hapag-Lloydの20フィートリーファーは内寸の高さ2,255~2,267mmに対してロードラインが2,155~2,184mmで、天井から約8~10cm下にあります。40フィートハイキューブリーファーは2,525~2,540mmに対して2,420~2,425mmで、約10~12cm下です。CMA CGMは貨物に使える高さ(Height usable for cargo)を20フィートで2,158mm(内寸2,273mmより約11.5cm低い)、40フィートハイキューブで2,394mm(内寸2,557mmより約16cm低い)と表示しています。

リーファーの冷気は床から入り、貨物の間を上がって、貨物の上の空間を通って冷凍ユニットに戻ります。ロードラインを超えて積むとこの戻りの通り道がふさがり、空気がうまく循環しなくなるため、場所によって温度にむらが出る原因となります。

床はTフロア(T型レール床)と呼ばれる構造で、T字断面のレールの間の溝を冷気が流れ、貨物の下に送られます。溝の端をふさいだり、扉側のTフロアの端を越えて貨物を積んだりすることは避けましょう。

床に貨物のない部分が残っている場合も注意が必要です。空いた床から冷気が貨物を通らずに抜けてしまうため、貨物の熱が取れなくなります。空いた部分は段ボールなどで覆い、特に前面の壁側に空いた床を残さないように積み付けます。

自重・最大総重量とVGMへの影響

リーファーは冷凍ユニットと断熱材の分だけ自重が重く、CargoSumの代表値では同じ長さのドライコンテナより20フィートで800kg、40フィートハイキューブで740kg重くなります。同じ船会社の機器同士で比べると、差は510~790kgです。

自重が重くなると、道路輸送で積める貨物は減ります。トラックの総重量の上限は同じなので、自重が増えた分だけ貨物に使える重量が小さくなるためです。道路の重量上限は国によって異なるため、ドライコンテナで組んだ計画をそのまま流用するのは避けましょう。

自重は同じ船会社でもシリーズによってばらつきがあります。例えばHapag-Lloydでは、食品用の20フィートリーファー4シリーズの自重が2,770~2,920kg、CAコンテナを含む40フィートハイキューブリーファーのシリーズが4,300~4,800kgです。表の代表値ではなく、個々のコンテナに表示された値を確認する必要があります。

VGM(コンテナ総重量)の算出方法は2つあります。方法1は貨物を詰め終えたコンテナごと計量する方法です。方法2は貨物・梱包材・パレット・緩衝材・固定資材の重さを合計し、コンテナの自重を加える方法で、自重には扉に表示された値を使います。ドライコンテナの自重を当てはめると、数百kg少なく申告することになります。

最大総重量は、コンテナごとのCSCプレート(CSC安全承認板)に記載されています。CSCプレートには自重は書かれていないため、自重と最大総重量は扉などの外部表示で確認しましょう。VGMと道路の重量上限の詳しい考え方はコンテナの重量制限とVGMで解説しています。

リーファーにパレットは何枚積めるか

床に1段で並べる場合の枚数は次のとおりです。パレットの向きを列ごとに変えて2列に並べた計算値で、CargoSumの計算ツールが出した値ではありません。

種類ユーロパレット(EPAL、1200×800mm)1200×1000mmパレット
20フィートリーファー(20RF)10枚9枚
40フィートハイキューブリーファー(40RH)23枚20枚

20RF(内寸長さ542.5cm、幅228.6cm)にユーロパレットを並べる場合、120cmの辺を幅方向にした列が542.5÷80=6枚、80cmの辺を幅方向にした列が542.5÷120=4枚(いずれも端数切り捨て)で、合計10枚です。2列の幅は120+80=200cmで、内寸の幅に収まります。1200×1000mmのパレットは542.5÷100=5枚と542.5÷120=4枚で9枚、2列の幅は220cmです。40RH(長さ1,158cm、幅229cm)では、同じ並べ方でユーロパレットが14+9=23枚、1200×1000mmが11+9=20枚となります。

2段積みにする場合は、積み上げたパレットの高さがロードライン以下に収まることが条件です。20RFは内寸の高さが226.1cmで20フィートドライの239cmより低く、さらにロードラインの分が差し引かれるため、2段積みに使える余裕はドライコンテナより小さくなります。積めるパレット数の計算の考え方はコンテナに積めるパレットの枚数で詳しく解説しています。

温度設定・換気・電源の基本

設定温度の範囲は船会社によって異なります。Hapag-Lloydは20フィート・40フィートハイキューブのリーファーとも−40°C~+30°Cで、外気温50°Cまで温度を維持できるとしています。CMA CGMは通常−25°C~+25°Cで、範囲外の温度は現地の事務所に相談するよう案内しています。冷凍貨物は一般に−20°C以下で輸送されますが、脂肪分の多い製品はさらに低い温度が求められ、基準は国によって異なります。

リーファーは温度を保つための設備で、貨物を急速に冷やす設備ではありません。貨物は積込み前に予冷しておく必要があり、冷凍貨物は事前に凍結、冷蔵貨物は事前に冷やしてから積み込みます。

換気口の開度設定は貨物によって変わります。呼吸を続ける青果物は、呼吸熱・二酸化炭素・エチレンを外に出し、酸素を補うために換気口を開けて設定します。冷凍貨物では換気口を閉じ、冷蔵貨物は必要に応じて設定します。青果物向けには、酸素・二酸化炭素のセンサーと自動換気で庫内の空気の組成を管理するCAコンテナ(雰囲気制御コンテナ)もあり、Hapag-LloydのExtraFreshなどが該当します。

電源は、Hapag-Lloydの仕様で陸上・船上とも380V/50Hz~460V/60Hz、プラグは32AのCEE規格4極(3相+接地、ISO 1496-2 Annex M)です。トラックや鉄道による内陸輸送の間は、ジェンセット(発電機)で電源を確保します。船上では積込み後すぐに電源に接続し、揚げる直前に外して、電源のない時間をできるだけ短くします。

また、リーファーは船積みのたびに冷凍ユニットのPTI(事前点検)と整備を受けます。FCL(フルコンテナロード)でブッキングする際は、設定温度・換気口の開度とあわせて、手配する機器の仕様を船会社やフォワーダーに確認しておきましょう。

計画段階で起きやすい読み違い

ドライコンテナの数値で計画する:容積が20フィートで約6分の1、40フィートハイキューブで約8分の1足りず、積み残しが出ます。

内寸の高さいっぱいまで積む:ロードラインより上に積むと冷気の戻り道がふさがり、温度にむらが出るおそれがあります。

扉の高さを見落とす:20RFは扉開口寸法の高さが内寸より約6cm低く、内寸に収まる貨物でも扉を通らない場合があります。

ドライコンテナの自重でVGMを申告する:リーファーの自重は数百kg重いため、申告値が実際より軽くなります。自重は扉の表示値を使いましょう。

床に空きを残す:空いた床から冷気が抜け、貨物が十分に冷えない原因となります。段ボールなどで覆っておく必要があります。

リーファーの寸法で積み付けをシミュレーションする

CargoSumのコンテナ積み付け計算は、次のリンクからリーファーの内寸・最大積載重量・扉開口寸法を入力済みの状態で開けます。

20フィートリーファー(20RF)の寸法で積み付け計算
40フィートハイキューブリーファー(40RH)の寸法で積み付け計算

段ボールの寸法・重量・個数を入力すると、扉を通るかを確認したうえで3Dで積み付けを計算し、何個積めるかと、容積・重量・個数のどれが先に上限に達するかが表示されます。入力済みになるのは内寸・最大積載重量・扉開口寸法だけで、自重・最大総重量・ロードラインは含まれません。積める高さを正しく見るには、内寸の高さからロードラインまでの差(船会社・機器によって約8~16cm)を差し引いて入力し直しましょう。なお、ツール上の容積は内寸の掛け算で計算されるため、20RFは28.04m³、40RHは66.30m³となり、表の公称値67.0m³とは一致しません。

出荷する貨物全体の容積をまず合計したい場合は、CBM計算が使えます。ただし、CBM計算でコンテナ本数を判定する対象は20フィートドライ・40フィートドライ・40フィートハイキューブ・45フィートハイキューブの4種類で、リーファーは含まれません。合計の容積が出たら、上の表の数値と見比べて判断しましょう。

20フィートのリーファーコンテナの内寸はどのくらいですか?

CargoSumが代表値として採用している20フィートリーファー(20RF)の内寸は、長さ542.5cm×幅228.6cm×高さ226.1cmで、容積は28.0m³です。20フィートドライコンテナ(590×235×239cm)と比べると、長さが約47cm、幅が約6cm、高さが約13cm小さくなります。実際の寸法は製造メーカーや製造年によって数cm異なるため、限界に近い貨物は使用する機器の仕様を船会社に確認しましょう。

40フィートのリーファーコンテナはハイキューブだけですか?

船会社が提供する40フィートリーファーは、高さ9フィート6インチのハイキューブ(40RH)が標準です。CargoSumの代表値では内寸1,158×229×250cm、容積67.0m³です。高さ8フィート6インチの40フィートリーファーもISOコード上は存在しますが、保有する船会社はまれなため、必要な場合は機器ごとの仕様を船会社に確認する必要があります。

リーファーコンテナの重さ(自重)はどのくらいですか?

CargoSumの代表値では、20フィートリーファーの自重は3,080kg、40フィートハイキューブリーファーは4,620kgです。最大総重量はそれぞれ30,480kgと34,000kgです。同じ長さのドライコンテナより数百kg重く、代表値同士では20フィートで800kg、40フィートハイキューブで740kg、同じ船会社の機器同士では510~790kgの差があります。VGMの計算には、表の値ではなくコンテナの扉に表示された自重を使いましょう。

リーファーコンテナにパレットは何枚積めますか?

床に1段で並べる場合、20フィートリーファーにはユーロパレット(1200×800mm)が10枚、1200×1000mmのパレットが9枚並びます。40フィートハイキューブリーファーではそれぞれ23枚と20枚です。いずれもパレットの向きを列ごとに変えて2列に並べた計算値です。2段積みにする場合は、積み上げた高さがロードライン(積載限界線)を超えないことが条件になります。

ドライコンテナの寸法でリーファーの積載量を計画してもよいですか?

ドライコンテナの数値で計画すると積み残しが出ます。容積はCargoSumの代表値で20フィートが33.2m³から28.0m³へ約15.7%(約6分の1)、40フィートハイキューブが76.3m³から67.0m³へ約12.2%(約8分の1)小さくなります。さらに内壁のロードラインより上には積めないため、実際に使える高さは内寸よりも低くなります。

リーファーコンテナは何度から何度まで設定できますか?

設定温度の範囲は船会社や機器によって異なります。例えばHapag-Lloydは−40°C~+30°C(外気温50°Cまで維持)、CMA CGMは一般に−25°C~+25°Cとしており、範囲外の温度は現地の事務所に相談するよう案内しています。リーファーは温度を保つ設備で急速に冷やす設備ではないため、貨物は積込み前に設定温度まで予冷(冷凍貨物は凍結)しておく必要があります。

リーファーコンテナの電源はどうなっていますか?

リーファーは陸上・船上の電源に接続して冷凍ユニットを動かします。Hapag-Lloydの仕様では380V/50Hz~460V/60Hz、32Aのプラグ(CEE規格の4極=3相+接地)です。トラックや鉄道での内陸輸送中は、ジェンセット(発電機)で電源を確保します。船上では積込み後すぐに接続し、揚げる直前に外すことで、電源のない時間をできるだけ短くします。

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